鉱山・製錬史料
ここでは、九州大学工学部(旧)採鉱学科 (現 地球資源システム工学部門)と(旧)冶金学科(現 材料工学部門)図書室 が所蔵していた(総合研究博物館へ移管)鉱山・精錬に関する史料を掲載しています。 江戸時代に東北の南部藩山師(南部御銅山廻銅支配人)で、 尾去沢銅山における責任者のひとりであった内田家に伝えられた古文書をはじめ、佐渡金山の絵図や銅の製錬などに 関する絵図などを紹介しています。       
文書名:「鉱山関連文書」(工学部<旧>採鉱学科所蔵)・「材料工学部門所蔵文書」(工学部<旧>冶金学科、総合研究博物館へ移管済み)

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(作成者:総合研究博物館 宮崎克則、人文科学府 博士・矢野健太郎、同修士・守崎百合 作成2002年〜)



 欧州の技術


DE RE METALLICA(「鉱山関連文書」166)
【概要】
「DE RE METALLICA」(デ・レ・メタリカ)は、1556年にドイツのゲオルグ・アグリコラによって書かれた鉱山学・冶金学の技術書。ここではラテン語版の各巻の巻頭、木版挿絵約300葉を見ることができる。

 鉱山技術


山相図(「鉱山関連文書」76)
【概要】
様々な山相が描写されており、内題に「山相秘録附 山相図」とあるように、「山相図」の巻末に 「山相秘録図附言」が付されている。 寸法は縦27.5cm、横18.8cmの書冊である。 巻頭に 「宗家内田蔵書」印、 「藤原冨保」印、 巻末に「宇地多」印、「藤原冨保」印があり、奥書には「陸中国鹿角銅山 内田冨保 座右書」とある。
金銀銅山見分秘伝書・乾(「鉱山関連文書」80)
【概要】
山相見分けの秘伝写本。一般に広く山師間に流布した概要のもので、内題は「金銀銅山見様并通館内名附善悪秘傳書」 とされている。 寸法は縦28.0cm、横19.6cmの書冊である。 巻頭に「宗家内田蔵書」印、「雲蕎」印、「藤原冨保」印があり、奥書には「尾去沢銅山住 内田慎吾」とあり、「宇地多」印、 「藤原冨保」印がある。
金銀銅山見分秘伝書・坤(「鉱山関連文書」80)
【概要】
山相見分けの秘伝写本。一般に広く山師間に流布した概要のもので、内題は「金銀銅山見様并通館内名附善悪秘傳書」 とされている。 寸法は縦28.0cm、横19.6cmの書冊である。 巻頭に「宗家内田蔵書」印、「雲蕎」印、「慎吾」印、「宇地多」印、「藤原冨保」印、があり、 奥書には「尾去沢銅山住 内田慎吾」とあり、「慎吾」印、 「藤原冨保」印がある。
吹屋之図(「鉱山関連文書」79)
【概要】
銅の採鉱、選鉱、製錬を詳細に説明描写した木版彩色本で住友家の鼓銅図録 とともに貴重なもの。寸法は縦28.0cm、横20.0cmの書冊である。
鼓銅図録(「材料工学部門所蔵文書」80)
【概要】
住友氏蔵版。銅の採掘から製錬までを色つきで描き、使用される道具の図や、 製錬方法の解説が書かれている。寸法は縦25.0cm、横18.0cmの書冊である。

 東北の鉱山


諸国巡回諸鉱山略図(「鉱山関連文書」90)
【概要】
主に東北地方諸県の鉱山が描写されている。寸法は縦26.2cm、横19.6cmの書冊である。 巻頭に「陸中鹿角銅山内田印」印、巻末に「陸中鹿角銅山内田印」印、「藤原冨保」印がある。
秋田県諸鉱山絵図面(「鉱山関連文書」39)

【概要】
秋田県諸鉱山の絵図をまとめた小冊。秋田県内の銅山・銀山等鉱山の彩色絵図面である。 折り畳んだ前後に表紙、裏表紙がつけられ、表紙に「秋田縣諸鑛山繪圖面」とある。 見返しに「陸中国鹿角郡尾去沢鑛山 内田慎吾」の朱書きがある。 寸法は縦21.4p、横15pである。


南部様 御領分之図(「鉱山関連文書」126)

【概要】
南部藩(盛岡藩)の絵図。 折り畳んだ前後に表紙、裏表紙がつけられ、 裏表紙に「内田冨保主」、奥書に「陸中国鹿角郡尾去沢鑛山 内田慎吾」とある。 寸法は縦92p、横55.3pの折図である。


尾去沢鉱山作業図(「鉱山関連文書」161)

【概要】
明治10年代における岡田平蔵、槻本平八郎等による尾去沢の稼行情景を描いているが、旧来の 技術によりながら随所に西欧近代化の影響を受けている様子がうかがえる。 寸法は縦27.5p、横815pの巻子である。

秋田加護山鉱山及鉱業図(「鉱山関連文書」160)

【概要】
秋田加護山精錬所の工業作業や道具の彩色絵図である。 巻末に「昭和三年戊申孟秋九州帝国大学教授 工学博士 岡田陽一君依高嘱 辻百壷模写」とある。 寸法は縦31.4p、横11.37mである。



 佐渡・相川の鉱山


相川銀山役及寄勝場吹床(「鉱山関連文書」51)

【概要】
佐渡相川銀山の役所及び精錬所の平面図。折り畳んだ前後に表紙、裏表紙がつけられ、 表紙に「相川銀山役及寄勝場吹床」とある。 昭和四年に京都帝大工学部所蔵の原図を写したもの。 寸法は縦94p、横115pの折図である。


銑銭絵図(「鉱山関連文書」52)

【概要】
佐渡の銭座内部作業の彩色図。折り畳んだ前後に表紙、裏表紙がつけられ、 表紙に「銑銭繪圖」とある。 寸法は縦123p、横193pの折図である。


佐渡鉱山金銀採製全図(「鉱山関連文書」159)

【概要】
佐渡金山の採製全図の一つで、坑道から辰巳口番所の後藤役所における小判製造までの作業工程を描いた彩色図。 上下2巻からなり、寸法は、上巻縦27p、横12.3m、下巻縦27p、横11.7mの巻物である。


金銀山敷岡稼方図(「鉱山関連文書」163)

【概要】
佐渡金山の採製全図の一つで、「金銀山敷岡稼方図」と「西三川砂金山稼方図」からなる。 坑道から四留番所までの行程と砂金採取の色彩図。 寸法は縦27p、横18.8mの巻物である。



 その他


唐津石炭採掘之図(「鉱山関連文書」162)

【概要】
数少ない石炭採掘に関する絵巻で解説付きの貴重なもの。 天明4(1784)年7月肥前国唐津藩の木崎悠々軒(73才)の筆によるという。 寸法は縦27.3p、横316pの巻子である。

雲根志(鉱山関連文書12)

【概要】
安永2(1773)年から享和1(1801)年にかけて発行された前編・後編・三編の三冊の書冊。 作者は「江州山田浦木内小繁重暁」。鉱物を「霊異類」「采用類」「変化類」「奇怪類」「愛玩類」 などに分類し、それぞれに挿絵を加えて解説する。 寸法は縦21.7p、横15.5pである。


天工開物(鉱山関連文書11)

【概要】
明末の崇禎10(1637)年に江西省奉新県の学者宋應星によって書かれた 中国の産業技術書で、上・中・下各三冊、計九冊からなります。ここでは 明和八(1771)年に日本で出版された和刻本を見ることができます。 寸法は縦24.1p、横17.3pである。